振り込め詐欺 多発警報

こんな言葉に注意 医療保険の還付金4万9800円ATM入力 先月中旬以降 不審電話相次ぐ

 医療保険の還付金があります――

 機械操作に慣れない高齢女性を狙った医療費還付名目の振り込め詐欺事件が、6月中旬から県内で頻発している。県警は9日まで、「振り込め詐欺多発警報」を発令して注意を呼びかけるとともに、一人暮らしのお年寄り宅への訪問や現金自動預け払い機(ATM)が設置された大型量販店などへの立ち寄りの回数を増やすなどし、警戒を強化している。(西井遼)

■発生件数

 県警生活安全企画課によると、医療費還付名目の詐欺事件は6月20~29日に彦根、草津両市で計14件発生し、うち6件で被害総額は約280万円に上った。警報発令後も、7月1日に草津市、4日には栗東市で被害が1件ずつ出たほか、5日には長浜市内で医療費控除を口実に振り込め詐欺を狙ったとみられる不審電話が7件、相次いだ。

 同様の詐欺事件は5月下旬~6月上旬に福井県内で十数件起きており、県警は犯行グループがターゲットを県内に移した可能性が高い、とみている。

■犯行手口

 手口はいずれも似通っており、市役所や社会保険事務所の職員をかたり、お年寄りの女性を狙っている。

 「医療保険の還付金があります。これから指定するATMコーナーに行き、そこから電話をください」。お得感を抱かせる「還付」という言葉と「4万9800円」など警戒心をもたれにくい手頃な金額に、お年寄りはだまされてしまう。

 電話の相手は、銀行や郵便局など警戒の目が多い場所ではなく、大型量販店や病院などに設置された、人目につきにくいATMを指定する。

 相手の指示通り、ATMコーナーから携帯電話で連絡すると〈1〉「49800」と入力させる〈2〉「選別番号の入力が必要」などと言葉巧みに、さらに1桁の数字を押させる――手順で50万円近い額を入力させる。

 機械に弱いお年寄りは、振り込みボタンを「振り込んでもらう」ボタンと、振込先の口座を「ここから振り込んでくれる」口座と勘違いし、ATMを指示通りに操作してしまうという。

■被害者層

 未遂事件も含め、被害者はいずれも60歳以上の高齢女性。県内で昨年に多発した、警察官をかたった詐欺事件では、電話帳に登録されたお年寄りが被害に遭うケースが目立ったが、今回は登録をしていない人が多いという。

 県警は、老人クラブなどの会員名簿が流出している可能性もあるとみており、「医療費の還付金を振り込むために、対象者にATMを操作してもらうことはあり得ない。不審な電話を受けたら、すぐに連絡してほしい」と呼びかけている。

(2011年7月8日 読売新聞)

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