新潟コシヒカリ偽装販売:「憤り感じる」 名前悪用被害、長岡の精米卸売業者 /新潟

 新潟産コシヒカリを偽装販売したとして、不正競争防止法違反(誤認させるような虚偽表示)容疑で東京都内の食品等販売会社社長の高木武治容疑者(81)ら3人が逮捕された事件。米袋には、長岡市の精米卸売業者の名前、所在地などが記載されていた。この業者は毎日新聞の取材に対し、「まじめに誠実にやってきたのに、会社の名前を悪用され、憤りを感じる」と語った。

 この業者の男性によると、今年3月20日ごろから4月10日ごろまでの間に購入者から苦情の電話が相次いだという。「この中に入っているものは何なんだ」「詐欺みたいなことをするな」などと激しく怒鳴られることもあった。当初は自分たちの不手際だと思い込み、新しい商品を発送していた。しかし苦情の内容を詳しく聞くと、自社の商品名とは異なるものであることがわかり、6月に長岡署に相談したという。男性は高木容疑者らとは面識がないといい、「東日本大震災で(一時的な)米不足による価格の高騰や不景気など、苦しい状況に追い打ちをかけるような問題だ」と訴えた。

 また、長岡市内の別の卸売販売業者は「大切に育てた新潟の米を汚されて腹が立つ」と話した。【川畑さおり、塚本恒、川村裕太郎】

 ◇DNA検査で以前から混入--県実施

 県は09年度から、偽装米の流通防止のため、全国の小売り店で「新潟県産コシヒカリ」と表示して販売されているコメを購入し、DNA検査を実施している。これまで6回行われ、昨年12月発表分では、50点中8点でコシヒカリ以外の品種が混入されていた。

 検査結果は消費者庁や農林水産省、関係自治体などに情報を提供。県内業者には、県で立ち入り調査なども実施していたが、故意による混入かなどの立証が難しく、処分にいたるケースはなかったという。【小林多美子】

毎日新聞 2011年7月19日 地方版

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