移植募金詐欺:容疑者、無断で別の募金も 明石の13歳被害 /兵庫

 山梨県の男性(20)への心臓移植手術費用の街頭募金を装って現金をだまし取ったとして、詐欺容疑で生田署に逮捕された相生市古池本町の無職、武本幸一容疑者(49)が昨年4月以降、難病と闘う明石市の中2男子生徒の支援を名目とした街頭募金も無断で行っていたことが分かった。

 難病の生徒は明石市立魚住中2年の山本育海君(13)。筋肉が骨に変わる「進行性骨化性線維異形症」(FOP)を患っており、母智子さん(38)が理事長を務める市民グループ「FOP明石」が支援を続けている。

 生田署や智子さんによると、武本容疑者が、FOPのパンフレットや育海君の写真を昨年4月に入手し、姫路市などで募金活動を始めた。智子さんの元には「(武本容疑者から)暴言を吐かれた」「腕を引っ張られて募金を強制された」などの苦情が相次いだという。武本容疑者からFOPには約2400円の振り込みがあったが、智子さんは全額返金した。

 育海君と智子さんは13日、生田署を訪れ「支援者の善意を踏みにじる行為は許せない。取り締まってくれたおかげで活動を続けられる」と多田敏彦署長らに謝意を伝えた。育海君は多田署長に「治療薬ができると信じてがんばり続けたい」などとつづった手紙を手渡した。【重石岳史】〔神戸版〕

毎日新聞 2011年10月14日 地方版

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