口座開設させて悪用…通帳詐欺、ヤミ金が指図

 他人に譲り渡したり転売したりするためなのに、自分で使うと銀行をだまし、不正に口座を開設させる「通帳詐欺」が後を絶たない。

 警察庁のまとめでは、昨年は全国で925人を摘発、今年も9月末現在で701人に上る。無登録で貸金業を営むヤミ金業者に融資の見返りなどとして通帳を渡す多重債務者が目立ち、昨年6月の改正貸金業法完全施行で正規業者が減ったことも影響しているとみられる。不正に開設された口座については、振り込め詐欺に悪用されるケースが続発、各県警は摘発を強化している。

 愛知県警による「通帳詐欺」の摘発は、今年9月末現在で104人で、すでに昨年1年間の98人を上回っている。岐阜、三重両県警は昨年はともに9人だったが、9月末現在で三重が15人、岐阜も9人に達する。

 「口座を開設してキャッシュカードを作れば、現金を融資する」。4月初旬に愛知県春日井市の地銀支店で口座を開設し、通帳1通とキャッシュカード1枚をだまし取ったとして、先月、同県警に詐欺容疑で逮捕された解体作業員の男(45)は「ヤミ金業者に唆された」と供述。数百万円の借金を抱えており、「ヤミ金に頼るしかなかった」という。

 男が作った口座は振り込め詐欺グループに渡り、いずれも現金詐取は未遂に終わったものの、4月21日に同県安城市の女性に、同26日には浜松市の女性に、振込先として指定された。

(2011年11月7日09時13分 読売新聞)

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