振り込め詐欺被害総額、前年比26.7%増 ATM使わず、現金手渡しスタイルも

 振り込め詐欺の認知度が上がるも、2011年度の被害総額は増加している。受け渡しスタイルを変えたり、なでしこジャパンとの関連を語ったりと、その方法が「進化」しているからかもしれない。

 警視庁によると、2011年に全国の警察が確認した振り込め詐欺の被害総額は、前年比26.7%増の127億8,179万円、1件当たりの被害額は214万円に上った。その約70%の106億2,200万円が、孫や子供など身内を語って金銭を要求する「オレオレ詐欺」だった。

 また昨年の特徴としては、2つ挙げられている。1つは被害地域で、オレオレ詐欺被害のうち74.5%が東京、神奈川、埼玉、千葉と関東圏に集中していること。もう1つは手口の変化で、ATM利用限度額引き下げの影響から、現金を直接手渡しさせる方法が急増しているという。

 そんななか、振り込め詐欺だけではなく、なでしこ人気に便乗した詐欺も登場した。

 昨年末、福岡県下に1通のダイレクトメールが出回った。「ともに、感動。深まる」で始まる案内状は、費用11万円で今年3月実施予定の女子サッカー、なでしこジャパンの代表選手らとの交流イベントへの参加を募るもので、主催は静岡のNPO法人「なでしこJAPAN WOW」と記載されていた。

 ところがこのイベントは、当事者のなでしこジャパンや日本サッカー協会は全く関与しておらず、日本サッカー協会は警察へ通報するとともに、異例とも言える注意喚起の発表まで行う騒ぎに発展した。ただ、この偽イベントの主催者は、日程の詰めは甘かったようで、案内状に記載されている時期に、なでしこの面々は「アルガルベカップ 2012」出場のためポルトガルに遠征している期間だったという。

 手を替え品を替え横行する詐欺事件。安土桃山時代の大泥棒、石川五右衛門が処刑される前に読んだ辞世の句が「浜の真砂は尽くるとも、世の盗人の種は尽くまじ」だったという。彼の生きた時代から変わっていないようだ。

2012年02月12日 04:00元の記事

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