DS商法詐欺:業者、「商品安く調達」偽る

 インターネット上の店舗で業者が用意した商品を個人が販売する「ドロップシッピング」(DS)商法を巡る詐欺事件でインターネット関連会社「サイト」(東京都台東区)は、商品を安く入手するルートを持っていなかったことが警視庁生活経済課への取材で分かった。

同社は「安く商品を調達している」と宣伝しており、生活経済課は実質的経営者だった吉田実容疑者(41)=詐欺容疑で逮捕=らが当初から契約金をだまし取る目的だったとみている。生活経済課は3日、新たに同社元役員、渡辺秀之容疑者(40)ら6人も詐欺容疑で逮捕。08年からの関連会社を含めた被害総額は約7億円に上る可能性がある。

逮捕容疑は09年2~8月、練馬区の自営業の女性(51)ら5人から契約金計940万円を詐取したとしている。全員が容疑を否認しているという。

生活経済課によると、サイト社には決まった仕入れ先がなく、注文があった場合には「在庫がない」などと言い訳をしていた。

◇「利益出る」信じ

「会社のホームページ(HP)もしっかりしていた。だまされた」。奈良県に住むアルバイトの男性(32)は09年3月、ネットで「副業」というキーワードを検索し、サイト社の関連会社を知った。HPに掲載された所在地や取締役などの情報も登記簿などで確認。担当者の電話対応も良く、「最小限の投資で利益が出る」という勧誘文句を信じ、契約金(HP制作費用)として120万円を振り込んだ。

しかし、業者が「安く用意する」としていた家電などの卸値は市場価格より高く、売れなかった。裁判で業者の口座を差し押さえたが、残金はなかった。

川崎市のアルバイトの女性(28)は、別の業者にだまされ、「自殺も考えた」。初期費用5万円で契約し、商品が数点売れると、「もっと売るためにHPを改善する」として400万円を要求され、応じた。しばらくすると商品が売れなくなり、業者と連絡が取れなくなったという。 

毎日新聞 2012年3月4日 

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