暴力団の記事見て「自分も」…生活保護不正受給

埼玉県草加市の女(昨年10月死亡、当時33歳)が東京、埼玉の計10市区から生活保護費計約1000万円を不正受給した問題で、女が警視庁の調べや自治体の調査に対し、過去の不正受給事件の手法や、居住地を偽って受給申請する手段などを「インターネットのサイトで知った」と説明していたことが分かった。

こうして得た情報を基に、不正受給を重ねていったとみられる。

女は、いとこの名前を使い、足立区から生活保護費約53万円を不正に受け取った詐欺などの容疑で昨年6月、警視庁に逮捕された。その際、調べに対して「インターネットで生活保護について調べていたら、暴力団員がホームレスになりすまし、生活保護費を不正受給したという記事を見つけた。自分にもできるんじゃないかと思った」と供述したという。

さらに「300万円の借金があった」「働き口がなく、生活に困っていた」とも供述したという。

逮捕前の同年5月には、不正の疑いを強めた葛飾区の担当者が、2時間近く事情を聞いた。その時も、身分や居住地、経歴を偽る方法や、親族など扶養義務者へ連絡させないようにする手段などについて「複数のインターネットのサイトを参考にした」などと説明したという。

女は同区に生活保護を申請した際、「男性とお金のトラブルがあって逃げてきた」と説明し、実際は草加市に住んでいたのに、区内の賃貸アパートを「自宅」と偽っていた。その際、アパートの契約関係書類などをパソコンで偽造して提出していた。こうした手段を、ネットで知ったものとみられる。

しかし、アパートに生活感が希薄なことからケースワーカーが不審を抱き、不正の発覚につながった。

女は2010年5月~11年6月、各自治体の窓口で、本名や実妹、いとこなどの名前を使い分け、「家庭内暴力(DV)で逃げてきた。親族には連絡をしないでほしい」などと訴えて生活保護を次々に申請した。

読売新聞 10月8日(月)13時11分

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