「医療債」詐欺容疑で10人逮捕 113億円社債トラブルも

  医療法人社団「真匡(しんこう)会」(東京都)が元本保証などをうたって「医療機関債」を販売し全国の高齢者から多額の金を集めた投資詐欺事件で、大阪府警は6日、詐欺容疑で、同会から販売を委託された「共同医療事務センター」(東京都)の実質経営者、幸松秋司(こうまつ・しゅんじ)容疑者(41)や同会元理事の今井静夫容疑者(65)ら10人を逮捕した。購入者は全国20都府県の386人、被害総額は12億8600万円に上るとみられ、府警は集めた金の使途など資金の流れを調べる。

 また、同会メンバーら数人が国に無届けで社債を発行し、5500人から約113億円を集めた投資会社2社の経営に関与していたことも判明。社債の償還に応じなかったため全国でトラブルになり、金融庁から計2億5千万円の課徴金納付命令を受けていた。府警は幸松容疑者らが企業の看板を替えては高齢者らに出資勧誘を繰り返し、組織的に詐欺を行っていた疑いがあるとみて、グループの全容解明を急ぐ。

 逮捕容疑は同会が経営する「戸山公園クリニック」(東京)に設備投資をしたり、新病院を建設したりすると投資名目を偽って医療機関債を1口50万円、償還期日5年で販売。元本保証や年利4%超の利回りがあると虚偽の説明をして、平成23年5~10月、大阪府内の70代女性ら5人に約4600万円を支払わせ、詐取したとしている。幸松容疑者らは一部購入者に配当していたが、償還した例はないという。

 また捜査関係者によると、メンバーが別に経営に関わっていたのは「アフリカントラスト」(東京都)と「東亜エナジー」の2社。アフリカン社では金の採掘事業への出資を持ちかけ、後継会社と合わせて21~22年に約86億円を集金。その後東亜社に移り、約27億円を集めた。幸松容疑者は東亜社の幹部だった。

 幸松容疑者らはその後、休眠状態にあった真匡会の経営に乗り出し、医療機関債の発行を始めたという。

産経新聞 2月6日(水)14時56分配信

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