竜巻のち便乗詐欺、多数の不審人物が屋根修理など契約迫る

 埼玉、千葉両県で2日発生した竜巻の被害地域に、リフォーム業者や保険会社関係者などを名乗る不審な人物が多数入り込み、営業していることが7日、分かった。千葉県野田市では屋根の修理代金を払い、その後連絡が取れなくなる被害が発生。埼玉県の越谷市と松伏町でも同様の手口が増えている。地元の警察署などは「災害に便乗した悪質商法にご注意を」などと呼び掛けている。

 屋根にブルーシートをかけられた家屋が見渡す限り並ぶ越谷市大杉。60代の主婦の自宅には、断っても断っても、入れ代わり立ち代わり、リフォーム業者を名乗る男が訪ねてくるという。

 「この壁はもう修理しないと危険です」「保険が適用される金額で見積もります」「これから注文が殺到するのでお急ぎください」

 業者の連絡先は茨城県や神奈川県など県外のものがほとんどだ。ポストには、修繕業者のチラシが日々投げ込まれているという。

 同市に住む40代の男性は「県外からぼったくり業者が集まって来ているみたい。『軽い損害で申請しては保険金がおりない。うまくやってやる』などと説得して、ふっかけてくるケースが多いようです」と話した。損害がなかった家屋の家庭にも「これを機に家屋の補強を」などと持ち掛けて来る例も多いという。

 100棟以上の被害が出た埼玉県松伏町の主婦(55)の元には「がれきを安く処理しますよ」という男が横浜ナンバーの軽トラックでやって来た。主婦は「ボランティアががれきを集め、町が無料で廃棄しているのに、おかしいと思い断った」と語った。勧誘して回る男らの車は、他県のナンバーが多いという。

 松伏町を管轄する吉川署には、住民から「執拗(しつよう)に修繕を迫られた」「無断で家の周りを調べられた」といった情報が6日午前までに6件寄せられた。

 312棟の家屋が被害に遭った野田市では、詐欺とみられるケースが発生。屋根修理の契約を結び、代金を払った後で業者と連絡がつかなくなった被害報告が、消費生活センターに寄せられたという。

 被害地域の警察署や役所は注意を喚起。吉川署は24時間パトロールで警戒に当たるとともに、「見かけない車には要注意」などと書かれた「巡回連絡票」を各戸に配布した。松伏町役場でも相談連絡先を明記したチラシを配り、「契約などは家族に相談し、一人で判断しないでください」と呼び掛けている。

スポーツ報知 9月8日(日)7時5分配信

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