「買え買え詐欺」増加 ダイヤ購入勧誘、商品届かず

 高齢者を中心にパンフレットを送りつけてダイヤモンドの購入を勧める「買え買え詐欺」の相談や被害が県内でも増えている。限定品、高額買い取りを誘い文句にした事例が確認されていて、県や県警は注意を呼び掛けている。  独立行政法人国民生活センターによると、自宅にパンフレットが届いた後、「限られた人にしか送っていない」「後で買い取るので代わりに購入して」「あなたの購入権利枠で代わりに支払った」などと電話で現金を求めてくるのが主な手口。支払ってもダイヤモンドが一向に届かない、価値のない品物が届く―などから被害に気付くという。相談者の約9割が60歳以上、女性が8割以上を占める。  県民生活課によると、2011年から今年9月までに県内では35件の相談があり、うち7件で計約3900万円の被害が発生した。12年の相談件数は18件だったが、今年は9月時点で既に15件と昨年を上回るハイペース。静岡南署や三島署が東京都や川崎市などの男計5人を詐欺容疑で逮捕している。  同センターによると、ダイヤモンドの買え買え詐欺に関する相談は、11年ごろから全国で目立ち始めた。12年7~9月に56件、同10~12月に134件と推移し、今年に入ると6月までの半年間に557件と急増した。  買え買え詐欺以外にも、高齢女性を狙ったさまざまな手口の詐欺が後を絶たない。30日には静岡など4県警が健康食品を送付し代金を請求する「送り付け商法」に絡み、東京都内の健康食品販売会社を詐欺容疑で摘発したばかり。富士市では同日、金杯購入名目で500万円をだまし取られたと、78歳の女性が富士署に届け出た。

一方的に「契約成立」  静岡市駿河区の女性(83)宅には8月上旬、「名古屋のタカラ宝石」を名乗る男から「パンフレットが届かなかったか」と電話があった。届いていないと答えると、男はパンフレットを受け取ってくれる相手が見つからず困っていると話したという。女性は同情して受け取りを承知し、住所を教えてしまった。  2~3日後に封筒が届き、再び男から電話があった。「(封筒内の)パンフレットに掲載された宝石業者に、商品がどれくらい残っているか代わりに尋ねて」と頼まれ、言われるままに電話すると、一方的に「契約が成立した。キャンセルの場合は違約金を払ってもらいますから」と告げられた。不安に思い、息子とも話をして市の消費生活センターに相談し、実害は免れた。  送り付けられたパンフレットには資産としてダイヤモンド購入を勧める内容が書かれ、100~500万円の商品が紹介されていた。女性は「勝手に『契約した』と言われ、とても怖かった」と振り返る。  県の担当者は「勧誘の電話は切って、話が進んでも決してお金を払わないで」と慎重な対処を求めている。

@S[アットエス] 10月31日(木)14時19分 

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