庄内の女性、5100万円の詐欺被害 「特殊」では県内過去最高額

 社債や株の購入を持ち掛けられ、多額の現金をだまし取られる詐欺被害に遭ったと、庄内、置賜各地方の高齢男女が27日までに、それぞれ県警に届け出た。庄内地方の女性は社債購入名目で約5100万円をだまし取られ、県警捜査2課によると、振り込め詐欺や利殖勧誘詐欺などお年寄りらが狙われる近年の「特殊詐欺」の被害額としては県内で過去最高。県警は「もうけ話や投資の損失を回復させるなどの誘い文句に警戒してほしい」と呼び掛けている。

 県警捜査2課によると、社債購入名目で5100万円をだまし取られたのは、庄内地方に住む60代女性。先月上旬、女性宅に実在する映像制作会社を名乗るエノモトという男から電話があった。男は「以前、(エビ養殖の)ワールドオーシャンファームに投資し、被害に遭っていませんか。被害額の8割を返す代わりに、ITSアカデミアジャパンという会社の社債を1千万円分購入してほしい」と告げた。

 女性は8年前、ワールドオーシャンファームに約100万円を出資し、損失を出していたことから男の話を信用した。

 後日、細胞の研究開発事業をしているというITSアカデミアジャパンから封書が届き、女性が同社に電話したところ、ヨネタという男が応対し、「山形の人だけの優遇枠がある。購入した社債は資産家が買い取り、配当がもらえる」と話した。

 ヨネタという男から1千万円を3回に分け、札束を雑誌に挟んだ上でレターパックで送るよう指示され、女性は言われた通り送金。その後も「資産家が3倍で買い取ると言っている」などと購入を持ち掛けられたため、さらに計4100万円を10数回に分け、同様の方法で東京都内の私設私書箱に送った。

 女性から話を聞いた家族からの指摘でだまされていることに気付き、26日に届け出た。

 県警生活安全企画課のまとめでは、今年11月末現在、相談を含めた県内の特殊詐欺被害件数は303件(前年同期比187件増)で、被害額は約2億7300万円(同約1億1千万円増)となっている。

置賜の男性は株購入名目で1100万円
置賜地方の80代男性は今年3月ごろ、資産運用会社のタカジョウと名乗る男から電話があり「成田エンジニアリングという(電気設備工事)会社の未公開株を買ってほしい。高値で買い取るのでもうかる」と言われた。

 その後、同社のパンフレットが届き、男らから頻繁に株購入を勧められたため、男性は同5月下旬ごろまで10数回にわたり、ゆうパックで東京都内の私設私書箱に計1100万円を送金した。

 「パンフレットが届いた人しか購入できない」と言われたことに加え、タカジョウという男と電話で話をしているうちに、意気投合して、信用してしまったという。

 送金後、連絡が取れなくなったためだまされたことに気付き、男性は26日になって県警に相談した。

山形新聞 2013年12月28日(土)8時5分配信

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