年金情報流出、不審電話県内でも 特殊詐欺の恐れ

 日本年金機構の個人情報流出問題で、県警は4日、県内で機構職員を名乗る不審電話を確認したと発表した。同日午後6時現在、2件で、「あなたの情報が漏れている」といった内容のほか、家族構成や預貯金額などを聞いてきたという。県内では特殊詐欺被害が相次ぎ、3日にはロト6の当せん情報名目などで山形市内の70代女性が計約3500万円を詐取される被害が明らかになったばかり。「流出した年金情報を消す」などと持ち掛ける詐欺に遭わないよう、県警は注意を呼び掛けている。

 警察庁によると、機構職員などを名乗る不審電話は少なくとも東京都や福島、滋賀など全国で確認されている。県内で不審電話があったのはそれぞれ上山市と天童市の60代女性。いずれも男の声。電話があった時間は上山市の女性が3日午後3時ごろで、天童市の女性は4日午後4時ごろだった。うち上山市の女性にかかってきた主な電話の内容はこうだ。

 「厚生年金機構の者ですが、年金の調査のために電話しました。あなたの家族構成、預貯金額、通帳の管理方法を教えてください」

 女性は家族構成を答えた時点で詐欺を疑い、途中で電話を切った。その後、電話はないとしている。県警生活安全企画課はこうした不審電話があった後に「流出した情報を消す」「年金番号を変更する」などと持ち掛けられて現金をだまし取られる「特殊詐欺被害に遭う危険性が高い」と指摘する。

 日本年金機構山形年金事務所によると、情報流出の対象者に対する通知は「文書のみ」と強調する。文書は6月中の送付完了を予定。電話や訪問で流出を知らせることは一切しないとしている。情報流出に関し年金機構の職員を名乗って電話や訪問で接触してきた場合は「必ず疑って」と話している。

 県警によると、年金機構職員をかたる不審電話のほかに、市役所職員を名乗って家族構成を聞き出そうとする電話が6月に入って米沢、酒田の両市で2件あった。同課は「不審な電話を受けたら1人で判断せず、相手の名前や所属、用件を聞き、すぐに家族や警察などに連絡してほしい」と呼び掛けている。警察相談電話は♯9110。

山形新聞 6月5日(金)8時8分配信 元の記事

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