特殊詐欺被害 5年連続7億円超 静岡県

今年、静岡県内で発生した振り込め詐欺など特殊詐欺被害は10月末現在、約8億3千万円(速報値)で、5年連続で7億円を超えた。1日、静岡県警のまとめで分かった。増えたのは、息子や警察官をかたるおれおれ詐欺と、株、社債への投資名目などでだます架空請求詐欺など。過去最悪だった2013年(年間の被害額約12億7千万円)に次ぐペースで推移している。

県警生活安全企画課によると、10月中に約1億5千万円の被害を計上し、被害額が7億円を超えた。前年同期と比べ約2億4千万円の増加で、被害件数は29件増の282件に上っている。

詐欺の種類別では架空請求詐欺が52件、3億8400万円で最多だった。3月には、沼津市の50代女性が架空の有料サイトの未納利用料金名目などで約1億4千万円をだまし取られる被害が発覚した。

おれおれ詐欺が151件、約2億8千万円、「医療費や税金の戻りがある」などとだます還付金詐欺が53件、約5千万円と続いた。一方、13年に約6億9千万円の被害を出した金融商品取引名目詐欺は13件、約8千万円と減少している。

詐欺グループが現金を受け取る手段としては、おれおれ詐欺では息子の同僚や上司などを装い自宅や自宅近くまで取りに来る形が目立った。還付金詐欺では現金自動預払機(ATM)を操作させ、現金を振り込ませるケースが多いという。県警の担当者は「ATMで税金などの還付を受けることはできない。顔の知らない人には絶対に現金を渡さないで」と呼び掛けている。

■「受け子」摘発 大幅増加

静岡県警は今年、おれおれ詐欺などの現金の受け取り役「受け子」を摘発するための「だまされたふり作戦」を積極展開している。捜査2課によると、1~9月、振り込め詐欺など特殊詐欺関連で、前年同期と比べ30人多い61人を逮捕した。このうち同作戦で逮捕したのは32人で、前年1年間の逮捕者の21人を上回っている。

県警捜査2課の「特殊詐欺現場設定専門班(通称・スピーディー)」は10月18日、同作戦を県内3カ所で管轄署とともに同時展開し、詐欺、詐欺未遂の疑いで受け子3人を逮捕した。静岡市葵区の女性(78)宅では銀行協会の職員をかたり訪れた男(21)を、待ち伏せていた捜査員が取り押さえた。ただ、「受け子」の摘発が大幅に増えているものの、被害額の減少には至っていない。県警の担当者は「受け子逮捕から詐欺グループ全体の摘発につなげたい」と話した。

@S[アットエス] by 静岡新聞 11月2日(水) 7時46分配信 元の記事

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