<背任容疑>1.5億円不正、住職を逮捕 大阪地検

 黄檗(おうばく)宗の寺院「安城寺」(松山市)の建て替え計画を巡り、大阪市の不動産会社から1億5000万円の融資を受けながら返済契約を守らず損害を与えたとして、大阪地検特捜部は5日、安城寺の住職、片井徳久容疑者(56)=松山市=を背任の疑いで逮捕した。特捜部は融資当時に寺の檀家(だんか)総代だった男(40)=別の詐欺罪で松山地裁で公判中=にも事情を聴くとみられる。

 融資後も寺の建て替えは進まず、特捜部は資金が不正に流用された疑いもあるとみて実態解明を進める方針。

 特捜部によると、片井容疑者は2012年1月、不動産会社との融資契約を結び、期限までに返済できなかった場合は寺の土地建物で代物弁済することで合意したとされる。

 逮捕容疑は14年、不動産会社への返済が滞っていたにもかかわらず、親族が運営する寺院に土地建物を無断で寄付するなどして契約履行を妨害し、会社側に損害を与えたとされる。特捜部は片井容疑者の認否を明らかにしていない。

 捜査関係者らによると、片井容疑者と元総代は融資直前、大阪市の工務店に寺の本堂や納骨堂の建築(総額約21億円)を発注。計画を不動産会社側に伝え、融資を依頼した。資金の振込先に、元総代が経営していた飲食店運営会社(松山市、14年9月に破産手続き開始決定)の口座を指定したという。

 不動産会社は、安城寺側に契約履行を求める訴訟を大阪地裁に起こしている。片井容疑者は訴訟で「金は元総代が勝手に借りた」と訴えている。

 片井容疑者は全日本仏教会の元副会長で、現在は黄檗宗派の運営方針や予算を決める「宗会議員」を務める。【三上健太郎、岡村崇、成松秋穂】

毎日新聞 12/5(月) 21:21配信 元の記事

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