<還付金詐欺>被害男性「だまされないという過信あった」

 行政機関の職員を装い「医療費が還付される」などとうそを言って現金をだまし取る還付金詐欺の被害額が昨年1~11月に全国で38億円を超え、前年同期の約1.7倍に急増していることが警察庁への取材で分かった。

 還付金詐欺はなぜなくならないのか。2015年7月に現金約100万円をだまし取られた福岡市南区の不動産会社社長、加藤慶愛(よしちか)さん(83)は「お金が戻るという欲をつかれた。自分はだまされないという過信もあった」と振り返る。

 加藤さん宅に「医療保険課のカワカミ」と名乗る男から電話があったのは15年7月7日だった。男は加藤さんの名前をフルネームで知っており、「保険料を過払いしている。3万8150円の還付金がある」と話した。実際に健康保険料も支払っていたため、信用してしまったという。

 約10分後に銀行員を装った男から電話があり、その指示に従って二つの銀行の支店でATMを操作し、約150万円を振り込んだ。直後に本物の銀行員に声をかけられて詐欺と気付き、振込先の口座を凍結してもらったが既に約100万円が引き出されていた。

 その後、警視庁がこの詐欺グループを摘発し、犯人側との示談で被害金は全額戻ってきたという。加藤さんは「還付金詐欺のことは知らなかった。どんな種類の詐欺があるのかを理解し、自分はだまされないという過信は捨てるべきだ」と訴える。【志村一也】

毎日新聞 1/3(火) 8:49配信 元の記事

全国対応無料相談深夜・「詐欺かな?」と思ったら、今すぐご相談ください。

携帯サイト

QRコード