<特殊詐欺>「頭が真っ白に」被害寸前110番 体験語る

特殊詐欺グループに狙われたものの寸前で詐欺と気付いた新潟県三条市の60代女性が、新潟県警三条署で自身の体験を語った。最初の電話から受け子が自宅に来るまでの時間はわずか1時間。矢継ぎ早の展開に「頭が真っ白になった」と振り返った。

 最初に自宅の電話が鳴ったのは昨年11月28日の昼。警察官を名乗る男から「詐欺被害にあった可能性がある。金融庁から電話が行く」と告げられた。その数分後、金融庁職員を名乗る男から電話があり、「確認のため口座残高を教えてほしい」という。伝えたところ「数十万円引き出されている」と告げられた。

 気が動転している女性に対し、男は「保険がかかっているので被害額は手元に戻る。手続きにカード番号と暗証番号が必要」と続けた。女性はワラにすがる思いでそれらを伝えた。その後、警察と名乗る男から「カードはこちらが処分する。2課のタナカが自宅に行くから渡してほしい」と電話で告げられた。

 女性はタナカに渡すカードを探しているうちに「変だな」と感じ、110番。「絶対に渡さないで」と言われた。そしてタナカを名乗る男が自宅に来訪。「もう警察に電話しました」と叫ぶと、タナカは無言で後ずさりしていったという。

 三条署員は、女性から聞いた人相や服装を基にタナカを捜査。27歳の男を詐欺未遂容疑で即日逮捕した。

 県警によると、昨年1年間の特殊詐欺の被害件数は208件で被害総額は5億7253万円。前年より26件、1億1197万円増えた。【井口彩】

毎日新聞 1/23(火) 8:02配信 元の記事

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