巨額詐欺事件5日判決 主導の元会社役員への量刑焦点

架空の投資話を持ち掛け、巨額の現金を集めたとして詐欺罪などに問われた元化粧品販売会社役員、藤原道子被告(63)に5日、神戸地裁姫路支部で判決が言い渡される。藤原被告は起訴内容を大筋で認めたが、弁護側は「全てが被告の責任ではない」と主張。検察側は約30年にわたり詐欺を続け「組織的に勧誘を広げた」として懲役12年を求刑した。知人らを次々と巻き込んだ巨額詐欺事件を主導した被告への量刑が注目される。

 起訴状などによると、2009~14年、兵庫県内外の男女二十数人に「高金利の裏口座がある」「元本が保証され、2カ月で2~3%の利息が付く」などと持ち掛け、計約8億4千万円をだまし取るなどしたとされる。

 公判で検察側は、被告が当時経営していた化粧品販売会社の販売網を利用し、組織的に被害を拡大させた構図を明らかにした。

 被告は、顧客や傘下の代理店経営者らに投資話を持ち掛けた。誘いに乗った一部の人に「管理者」の役割を与えてグループをつくらせ、メンバーそれぞれが預金者を勧誘。成功したメンバーに、預金額に応じた見返りを支払うシステムを構築した、とした。

 検察側は「複数の管理者が預金者を勧誘することで、被害が爆発的に拡大した」と強調。弁護側は「管理者が被告に無断で集めた預金もあり、全ての責任を負わせるべきではない」と反論した。

 集めた現金の使途も争点になっている。被告は「他の預金者への元金や利息の支払いに充て、遊興費には使っていない」と主張。検察側は「ブランド品や不動産の購入に使った」とし「会社が多くの化粧品在庫を抱え、7億円超の損失を出した後も以前と同じ生活レベルを維持した」と指摘した。

 事件を巡り、兵庫県警は藤原被告らが播磨地域を中心に約500人から計100億円以上を集めたとみて捜査し、26件分の被害を裏付けた。被告と共に詐欺罪などに問われた元管理者の女(73)は既に懲役3年の判決を受け、服役している。

神戸新聞NEXT 2/5(月) 7:30配信 元の記事

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